抗がん剤の副作用による骨髄機能の低下

抗がん剤の副作用は、総ての抗がん剤の影響で、免疫系の抑制が引き起こされるため、骨髄機能がマヒして、赤血球や血小板など血球細胞を減少することで、起きることが考えられます。しかしながら、赤血球や血小板の減少に対しては、輸血することで抗がん剤の副作用をしのぐことが出来ます。特に重要な骨髄抑制が抗がん剤の副作用でおきた場合は骨髄幹細胞(白血球及び赤血球を造り出す細胞)が破壊されてそまうために、家族や他者・自己骨髄移植が必要になってくることがあります。自己骨髄移植とは、治療前に自分の体から取り出しておいた骨髄基幹細胞を増加させ、化学療法後に自分の身体に入れることです。拒絶反応が起こりにくい療法です。他者からの骨髄移植は、ドナーを探すことが必要となりますが、同じタイプの骨髄を捜すことは非常に困難なことです。

抗がん剤の副作用による嘔吐

抗がん剤などの異物が体内に侵入すると、生体を保護するために身体は、その異物を体内の外に吐き出そうとします。抗がん剤などの異物の情報を受領する監視機能を持つ部位から、抗がん剤が侵入したという情報が嘔吐中枢に伝えられて、嘔吐の症状が出ます。又、抗がん剤の刺激で、消化管からセロトニンという物質が嘔吐中枢を刺激したりして、強い吐き気や嘔吐が発生すると医師たちは、考えています。これも抗がん剤の副作用です。通常考えられる二日酔いや乗り物酔いとは、嘔吐のメカニズムが違い、その吐き気の強さも非常に強いものです。いつ、その抗がん剤の副作用による嘔吐が起きるのかは比較的、予想がつきやすいものです。

抗がん剤の副作用による脱毛

抗がん剤による副作用で、脱毛の症状は一般的に知られています。がんは、細胞の異常増殖によって拡大していきますが、体内では、正常でも細胞の増殖が多いところがあります。毎日、生まれ変わって、死んでゆく体の部位です。つまり、頭髪やつめであります。
細胞の増殖が盛んな部位は、抗がん剤の影響を受けやすいので、毛髪を造る細胞・毛母細胞も。抗がん剤の影響で、がん細胞のように増殖しなくなります。がんに効果があるということは増殖が速い細胞を増殖を止めてしまうということなのです。そのために、抗がん剤の服用中には、脱毛が起こりやすくなります。しかしながら、脱毛は起こりますが、毛母細胞は死んでしまったわけではないので、化学療法(抗がん剤服用)を中止すると、また発毛が始まるということが考えられます。

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